こんにちは。トレーナー本川です。
人をはじめ生物が地球で生きていくうえで必ず必要な動作が「呼吸」。人は1日に約2万回もの呼吸を繰り返していると言われています。
そしてその呼吸をする為に働くのも肺などの内臓の他、筋肉も働いています。そしてその呼吸を支える筋肉がよく耳にすると思いますが「インナーマッスル」なのです。
今回はその呼吸とインナーマッスルの関係や役割についてご紹介します!
1,呼吸で働くインナーマッスルとは
呼吸に関わる主なインナーマッスルとして4つ。腹横筋、横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群があげられます。ひとつひとつの特徴を説明すると、
・腹横筋:内臓の周りを腹巻のように覆う筋肉。6パックと呼ばれる腹直筋の内側に存在します。主に息を吐くときに活動します。
・横隔膜:肋骨の下についている筋肉。焼肉が好きな方には「ハラミ」と言えばわかりやすいでしょう。4つの筋肉のなかで唯一吸うときに働く筋肉です。
・骨盤底筋群:骨盤の底についている筋肉。ひめトレで主に意識される筋肉ですね。息を吐くときに筋肉が上へ持ちあがるのが特徴です。
・多裂筋:背骨の周りについている筋肉。背筋を伸ばしてそれを維持するために働く筋肉です。
4つを総称してインナーユニットとも呼ばれます。
2,呼吸エクササイズ
呼吸で使う筋肉が把握できると、そこを使えるようにしたいですよね。1日2万回行う呼吸の質が上がったら、身体もかなり楽に動けるはず!ということでここからは呼吸エクササイズについてご紹介。
アームでは姿勢を安定させるためにポール上での呼吸エクササイズを重視しています。ポールが手元にないかたは家のベッドの上で試してみて下さい。
・腹式呼吸
別名脱力呼吸とも呼ばれている呼吸。
吸ってお腹が自然とふくらみ、
吐きながらへこむ呼吸のことです。
ポイントは力を抜きながら行うこと。力を抜くことで副交感神経の反応も上がり、リラックス効果も生まれます。ぜひリモートワークの途中で気分転換にいかがでしょうか?
・リバース(逆腹式)呼吸
これは吸う方を意識して行う呼吸。特に横隔膜の反応を上げる呼吸です。
腹式と逆で吸うときにお腹をへこませてください。吐くときは自然な呼吸で構いません。胸式呼吸(胸を意識する呼吸)ではないので、意識はお腹です。
吸うほうを意識すると自然と胸が引きあがります。猫背や巻き肩で悩む方、もっと胸を張った姿勢を心がけたい方へオススメですよ。
普段何気なく行う呼吸を変えると、生活にも変化が起きるはず。まずはポールで。慣れたら日常動作のなかでも呼吸を意識しましょう。